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オペラ座の怪人 オリジナルロンドンキャストを聞いた

最近は、今度の日曜の”ケン・ヒル版 オペラ座の怪人"に向けて彼のCDを聞いている。
いきなり観て、字幕を追って終わりたくないから。3日ほど通勤で聞いていたが、ずっと同じ物を聞きつづけるのは辛いかも。とりあえず、日曜日が愉しみ。

ついに本家本元”オペラ座の怪人(ロンドンオリジナルキャスト版)”を聞き始めました。マイケル・クロフォードとサラ・ブライトマンの組み合わせ。これがロンドンの初演カップルです。これがサラを有名にした作品でもあります。

やっぱ素晴らしい!すっごい面白い!
臨場感があり、シーンが目に浮かびそう。少し前まで、ALW版のストーリー理解の為に”劇団四季版”を聞いていましたが、哀しいかな比べ物にはならない。もちろん劇団四季も頑張っているとは思いますが(今日、四季のオペラ座の怪人のプレオーダー外れた。人気なんだねぇ・・)、やはり英語の音の素晴らしさ、声の良さ、全体のレベル、雰囲気、どれをとっても傑出しています。

マイケルクロフォードの声も意外と合っています。なんたって、世界中で売れているCDですもんね。中年男のいやらしさ、若くて美しいクリスティーヌへの固執、嫉妬心、悲しみといった感情が良く出ています。初めて聞いたときは、”じじいの声で気持ち悪いぜ”と思いましたが、きれいな高音の声をしているのですね。この気持ち悪さと、やさしい声との使い分けがまた上手いのです。もしファントムがハンサムだったら、間違いなくクリスチーヌはぼんぼんラウールなんか捨ててファントムについていくでしょう。クロフォード氏が演じることによって、たとえ声は素晴らしくても、こんな醜い中年の怪人にはついていきたくないという嫌悪感を観客もクリスチーヌと同じく感じることができ、気持ちが同化できるのでしょう。醜いじじい VS 若くてハンサムのぼっちゃま。ファントムが勝てるわけがない。しかし、まったく勝ち目がないのならば、こんな物語にはならないはず。クリスチーヌは全くファントムが嫌なのかというととそういうわけでもない。あああ、哀しい Love triangle・・・。クロフォード怪人はただの醜い怪人ではなく、なんとなく哀愁を感じさせるのです。嫌いだけど、嫌いになれない。。。
原作を読むとファントムは、それなりの年齢を重ねていると思われます。多分40代後半かそれ以上。それを考えると、原作の雰囲気に合っているのは、怪人クロフォード氏ではないかと思います。

サラ・ブライトマンは、私が語る必要もなく、これほど澄み切った声があるのかと思わせてくれます。今のクリスチーヌの基本をつくりだした張本人という点でもすごいですよね。

Phantmer にとっては、いろいろな俳優さんがいろんな怪人を演じるのを見るのも楽しみですよね。先日、ブロードウェイの怪人のビデオクリップを見ましたが、聞きなれない声でちょっと違和感がありました。いつかブロードウェイでも見たいもんです。

といっても"My best phantom"はやっぱり John Owen-Jones (London)です。
彼は歴代のファントムで一番若いそうです。確か33歳かな(2人の子持ち)。少し彼のファンの人から、彼のサウンドクリップを数曲送ってもらいました。全然知らない人なんだけど、こんな嬉しいofferがあるなんて感動です。これは、何度聞いたかわからない。パワフルな怪人といったところ。ちょっと力みすぎのきらいもありますが、ささやくような歌声がまるでビロードのよう。彼のファントムは色っぽいんです。私なら間違いなく、ついて行っちゃいます(苦笑)。高音がとても伸びやかで素晴らしい。彼の声のよさは私のボキャでは表現しきれん!彼は現在はオーディションを受けているそうですが、レ・ミゼラブルには落ちたという噂も。願わくば、2月で辞めないで、私がもう一度ロンドンに行くまで、ファントムやっててほしいな。
あー、一人で興奮して書いてばかみたいね。
by the_big_blue | 2004-11-26 13:56 | POTO-JOJ, Gerry