ファントム(上・下) スーザン・ケイ作

ファントム(スーザン・ケイ作)を読みました。

ガストンルルーの”オペラ座の怪人”には書かれていない部分を想像して書かれた物語。
エリックの生い立ち、母親との関係、”オペラ座の怪人”の物語に至るまでの波乱万丈な生活、エリックの死後の話もあります。物語自体は、上下二冊ながらも読みやすく、良くぞここまで想像して書いたなぁと感心します。そういう意味では興味深かった。原作よりは読みやすいと思います。

でもね~~~、私はかなり違和感を覚えてしまった(;_;)。
異なる意見をお持ちの方も多いと思いますが・・・。
そういえば”冬ソナ”でもドラマのその後を書いた小説が出てベストセラーになっていましたね。ただ、あれは同じ脚本家が書いたのですよね。(ファンが書いたのもありますが)

しかし、れっきとして原作が存在するのに、違う人が想像して書くということが、原作を冒涜(言いすぎかな?)するような気がしてならないのです。特に、同じ小説という媒体を使うからそう感じるのかもしれません。もちろん、ミュージカルや映画でもストーリ-を変えていますが、観客や読者に想像の余地があります。しかし、文字にすると、具体的なイメージやプロフィールが出来上がってしまうのです。実際の謎の部分を明らかにしてしまうことによって、”偽エリック”が出来てしまい、興ざめしてしまうのです。自分の持つ"オペラ座の怪人”のイメージが汚されてしまうような気がして嫌だったのかな?

作者はエリックの人間味を出したかったのかもしれません。私もラウールよりエリックに味方したいし、彼には幸せになってほしかったという気持ちはあるのですが、最後の結末はあまりに陳腐だよぉ!B級ハーレクインロマンスみたいになっちゃった気がして、ちょっと後味がわるかったです。

口直しに、もっとショックを受けそうなビデオ版を見る予定(苦笑)
また勝手にレポートします。
[PR]
by the_big_blue | 2004-12-02 18:04 | POTO-JOJ, Gerry