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縞模様のパジャマの少年 (The boys in the striped pajamas)読みました

縞模様のパジャマの少年 (The boys in the striped pajamas)読みました_b0021101_1102240.gifまたしても、映画紹介 No.4: The boys in the striped pajamasのブログで上げたイェソンのお勧め映画の原作本を早速読みました。もちろん、邦訳です!!岩波書店の児童書なので、読みやすかったです。

子供の視線で描かれており、普通の悲惨な戦争の話とはちょっと違います。大人の私たちは何かを知ると同時に先入観も一緒に取り入れてしまいます。子供はそういうのがない。目の前で起きている自分の世界が世界。そんな二人の少年のお話。

ジョン・ボインというアイルランドの作家の作品。この本は、アイルランドで長期間ベストセラーとなり、30ヵ国以上で翻訳されているそうです。"ブラス!”、”リトル・ヴォイス”のマーク・ハーマン監督が映画化しました。これをイェソンが見てお勧めしていました。残念なことに、日本では未公開だと思います。この監督さんの作品は好きなので、興味があります。

一言でいうと、哀しいファンタジーだと思います。ホロコーストを題材にした、ドイツ人とユダヤ人の少年とフェンスごしの交流(友情?)を描いた作品です。

ファンタジーと書いたのは現実にはありえない話だとは思うから。映画で子供の表情をみたら辛そうな感じがしそうです。アジア的な考えなら、因果応報ということになるのかな?おっとっと,
あまりネタバレさせてはいけませんね。

あとがきで訳者の方が若い読者に向けて良いことを書いています。この小説に出てくる゛フェンス゛は世界の目に見える、目に見えないさまざまなフェンスを象徴している。その意味を考えて欲しいと。そして物語の背景となっている歴史について分からない部分を調べてほしいと。それが作者の作品に込めた思いだと書いてありました。若くない読者にも思いは伝わりました。あとがきに感動してしまった私です(汗)。

映画も機会が有れば見てみたいです。日本で未公開かと思っていたのですが、よくよく調べたら2009年8月に公開されていたようですし、DVDも販売されていました。。今の平和な社会は、先祖の方々の苦労や犠牲の上に成り立っているのですから、感謝しなくてはならないのに、自分はいつも忘れて自分の目先ばかりみてしまいます。

人様の国の話ではありますが、韓国に兵役があるのは、今でも戦時下にあるからですよね?日本にも自衛隊があったり、どの国も何かしら国防のシステムがあると思いますが、それは戦争の為ではなく、戦争にしないためのものだと願いたいです。



見た感じ、原作に忠実っぽいかな?原作を読んでれば、字幕がなくても雰囲気はつかめそうな気がします。
by the_big_blue | 2011-08-31 23:30 | Super Junior