”オペラ座の怪人”を深く楽しむために
2005年 03月 21日アマゾンで映画のシナリオ本と2枚組みCDを買ってしまいました。これは、いい買い物です。オリジナルロンドンキャスト版にも舞台のシナリオが付いていますが、物語の進行が舞台とは違っているのでこれは買っても損はありません。映画で最終的にカットとなって消えたシーン、変わったシーンも掲載されています。思っていたより豪華で、大判で、写真も沢山ついています。前半は、オペラ座の怪人の歴史、舞台版解説とつづき、映画版の説明とシナリオです。サントラはやっぱり、どうせ買うなら、2枚組みをオススメします。去年の10月から、バージョンこそいろいろですが、The Phantom of the Operaばかり聞いています。よくも飽きないと我ながら不思議。意味が分からないからかも・・・(~_~;)
サントラ2枚組みはこれThe Phantom of the Opera Companion
シナリオ本はこれThe Phantom of the Opera (Original Motion Picture Soundtrack) (Special Extended Edition Package) [SOUNDTRACK
今日は、サントラを聞きながらシナリオ本を追っていきました。好きなシーンはいくつかありますが、一番好きなのは(2つあるけど):
>初めてクリスチーヌを地下の隠れ家に連れて行った時、彼女が目覚めて作曲中のファントムに歌いかけるシーン。うれしそうなファントムの顔がいい。このあと、大変なことになりますが。
>マスカレードで、真っ赤な衣装に実を包み、目をうるうるさせてクリスチーヌに戻ってこいと歌いかけるシーン。これは、泣けます。バックに流れる"Learn to be lonely"もさらに盛り上げます。
どちらも、ファントムの表情がとてもいい。多分、これが見たいばかりに映画見に行く人も多いと思います。戸田さんの字幕は賛否両々のようですね。たしかに、素晴らしい訳もありますが、ちょっと頭をひねる訳(情熱のプレイ?)や、超訳?誤訳?と思われるものもありますね。日本のDVDに発売が8月に延びたとか!!!字幕を変えるのかしら、それとも特典映像がすばらしいの?ただの遅れだったらしゃれにならん(ToT)/
ALWの曲もさることながら、詩が美しく、素晴らしいので、是非シナリオと一緒に曲を聞くことをオススメします。字数制限のある字幕では訳し切れない部分もありますし、歌の掛け合いの部分は、字幕では全員分訳せていません。音のつながりもやはりオリジナルならではの美しさが堪能できると思います。同じ曲がシーンを変えて何回も出てきますが、そのときのアレンジで全く違って聞こえるのも面白い。
シナリオ本にはト書き部分もあり、何個か面白いものを見つけたので抜粋します。映画を見る時にちょっと気をつけて観てみると面白いかも。(ネタバレ情報あります)
>マダムジリーはラウルより15歳年上(妻のクリスチーヌが亡くなって2年が経過。ぼろぼろの彼はマダムジリーより老けて見えます)
>カルロッタのコスチュームデザイナーはロシア人らしい(なぜロシア人なのかなぁ)
>クリスチーヌが初舞台でデビューしたときロイヤルボックスにいたのは、ルイナポレオンIII世とそのお妃ら。
>クリスチーヌは7歳で孤児になった。キャンドルを灯してお祈りしている彼女は7歳。
>マダムジリーがファントムを見世物小屋から助け出したとき、彼女は12歳、彼は9歳(となると、ファントムとラウルの年齢差は12歳ということになる)
>お墓に行く前のクリスチーヌは一睡もしていない設定
>マスカレードのファントムの身長は7フィート(210cm、ジェラルド・バトラー、君は醜いはずなのにかっこよすぎる!)
>ドンファンのときは、ファントムはマスクとともに、カツラもつけている
>マダムジリーに連れられ地下の階段へ行くラウル。決闘の傷口からまた血がでてくる(最後の格子に縛り付けられているところで、左腕が赤くなっています。船で去っていくときの左腕にも注目)
>ミニチュアの舞台の人形はロウでできている
>最後、ファントムがクリスチーヌの別れを告げるとき、彼女はまるでファントムに歌いかけるように歌う設定になっている
>最後に出てくる薔薇の花についた指輪は、最後にクリスチーヌがファントムにあげたもの(もともとはラウルがクリスチーヌにあげたものですが)
このほか、シナリオ本には書いてないけど、隠れ家で失神してファントムがベッドに連れて行くときの彼女の白いストッキングの足の裏が黒くよごれていたり、次の朝、なぜかストッキングをはいていなかったり(どうやって脱いだのの?)、ドンファンの勝利で着ていた黒いドレスが、隠れ家に連れ去られたときは、白いドレス(ウェディングドレス)に変わっている。。。などなど、謎もあります。
今年の第77回アカデミー賞の授賞式で、エイミー・ロッサムがプレゼンターとして出てきましたが、彼女のかわいいこと。茶色い瞳と髪の毛が、なんとなく親近感を沸かせます(思えば、ハリウッドスターたちはほとんどがブロンドでブルーアイズだ)この若さで歌が歌えて、可愛くて、彼女がクリスチーヌで本当によかったです。これから先が楽しみです。授賞式では、ビヨンセがALWの伴奏で”Learn to be lonely”を歌いましたが、小林幸子のように節をまわしすぎるのでイマイチだったなぁ。ミニードライバーに歌わせればよかったのに。
土曜にいった、劇団四季バージョンのレポートはまた次回。
by the_big_blue
| 2005-03-21 01:41
| POTO-JOJ, Gerry