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劇団四季 オペラ座の怪人を見てきました

先週の今日、劇団四季のオペラ座の怪人を見てきました。ばたばたして書けませんでした。
実は、この日は大忙しだったのです。私の手違いで、同じ日に劇団四季と、ホール&オーツのコンサートをいれてしまったのでした!幸いにも時間がずれていたので、1時から劇場海で四季のファントム、5時から国際フォーラムでコンサートという、実にもったいないことをいたしました。一緒に行った友達には迷惑をかけてしまった。この二つのイベントをで2ヶ月は元気でいられそうだったのに、たった一日で終わらせてしまった。すまぬ。。。

ところで、本題。

怪人       高井治  
クリスティーヌ 佐渡 寧子 
ラウール    内倉 雅智


ラウールは石丸さんを期待していたのですが、でてこなかった。残念。

高井さんは、噂には聞いていましたが、歌がとっても上手いのでびっくりしました。舞台のメンバーの中でも一人飛びぬけたうまさでした。多分、CDで聞いたほうが入り込めると思います(出てないけど)。ただ、美しいファントムに見慣れ(すぎ)ていたので、超日本人体型の高井さんを見たとき、”うっ、短い・・・”と感じてしまった。やーね、外国かぶれのいやなやつって感じですね、私。

でもね、原作では50歳ぐらいの、ほとんど骸骨みたいなルックスなわけで、本当のファントムはジェラルド・バトラーのように美しいわけはないんです。あれは、映画だから、ずっと残るから、なんども見ちゃうから美しくていいんです。でも、舞台は、原作に近く、醜いオヤジでいいのです。いい男過ぎてはいけないんです。だって、それだったら、毎日の公演でクリスチーヌが悩むじゃないですか。今日は、どちらについていこうかって(笑)。クリスチーヌはラウールについていかなくては物語が進行しないんです。ついていきたくないから、ああやって歌うんです。
言いたいのは、美しくないから高井ファントムがぴぴっと来なかったと言っているわけではないのです。ファントムを演じるのに大切だと思っているのは、
1に歌
2に色気
3に切なさ  ではないでしょうか?

高井さんは歌は上手いんだけど、色気と、せつなさがあまり伝わってこないのが残念でした。

今回みて感じたのは、四季版には、全体を通じて色気と切なさがないんです。だから、見ていてどきどき感がないんだなろうと思いました。クリスティーヌの佐渡さんは、そつのない優等生という感じ。高井ファントムに惹かれているというのが、舞台から全く伝わってこないんです。きれいにちゃんと歌うけど、マニュアルどおりという感じ。この2人、会社の同僚同士で演じているみたいで、愛が伝わってこない。

あとは、日本語の詩が歌に乗らない。オリジナルの方に耳が慣れてしまっているせいかギャップが・・・。でも、意味はばっちり聞き取れるという利点もある。高井さんは置いておいて、後の人は特に歌がうまいということもなかった。この前みたフランスのミュージカル"十戒”の歌は、声で胸がきゅんとなたけど、それもなかった。

というわけで、四季はちょっと期待はずれ。多分見た順番が悪かったのかなと思います。ロンドンの舞台でJohn Owen Jonesショックを受け、映画のジェラルドバトラーでまたまた衝撃を受けた後だからねぇ。

でも、行って良かったのはロンドンと同じ演出(ハロルド・プリンス)だったので、今回は余裕をもって思い出すことが出来ました。これは、ほんと良かったです。お土産も、いろいろかっちゃったし。これは写真とったら、また載せますね。

四季のファンの人は怒るかも知れないけど、私が最初に四季のオペラ座の怪人をを見ていたらはまれなかっただろうなというのが正直な感想。友達も、高井さんの声は素晴らしいけど、なんだかわかんなかったと言っていました。
でも、いきなり現地で舞台みたら、訳が分からないわけで、そうなると日本語で演じられている四季の存在って大切だと思います。オペラ座の怪人が日本で人気があるのも、ストーリーが共感できるということもありますが、四季の存在も大きかったと思います。

でも、いろんなタイプのファントムを見ながら、お気に入りの人を見つけるのも楽しいですね。次はブロードウェイのファントムだな!
by the_big_blue | 2005-03-26 23:51 | POTO-JOJ, Gerry