小説: 吸血鬼ドラキュラ(ブラム・ストーカー作)

"吸血鬼ドラキュラ”(ブラム・ストーカー作)

我ながら悲しいくらい気が多い今日この頃。よく言えば好奇心旺盛か(苦笑)?
ジェラルド・バトラーの”ドラキュリア"を見てから、♪勝手にドラキュラ大会♪開催中!

最近ヘンな物ばかり気になる。あまり手を出していなかったゴシックホラー系に足を踏み入れつつある今日この頃。ダークですなぁ。
♪Let the dream begin, let your darker side give in ♪
ちょっとこれは違うか(苦笑)。私の精神が健全ではなくなっているのかな?確かに、去年生まれて初めて発狂するんじゃないかと思うような悲しい思いをして、まだその余波を受けています。ばさっと断ち切りたいんだけどね。自ら暗いこと、悲しいこと、恐いもの、醜いものを求めてしまっているのか、それとも現実逃避?でも、旅行だって観劇だって映画鑑賞だってそういってしまうと身も蓋もない。なーんてネガチブに分析してもいいけど、ドラキュラにしろ、ファントムにしろ、世界中にこれだけ沢山のファンがいるんだから、こういうのに惹かれる人は私だけでないはず。ブリジットジョーンズ見てるほうが、まだ健全だと自覚はしていますが。

基本的に、恐いものが苦手なので、ホラー映画はあまり見ません。
吸血鬼映画といえば、昔クラウス・キンスキーの”ノスフェラトゥ”みましたねぇ。ほとんど覚えてないけど、不気味な雰囲気だけ覚えています。お金を払って見た"インタビュー・ウィズ・バンパイア”はトムクルーズのあまりのミスキャストぶりに幻滅し拒否反応。思えば、バンデラス、ブラピ、クリスチャンスレーター、キスルティン・ダンストと豪華ではありましたが。アン・ライスものは本もダメだった。

こんな私ですが、”バン・ヘルシング”という人がもともとはブラム・ストーカー作の”吸血鬼ドラキュラに”出てくる人物だと知りました。いろんな人がこの本を読んで映画を作っているわけですね。コッポラもこれを愛読していたというし。彼がゲイリーオールドマンを主役にしてとった作品はタイトルも”Bram Stoker's Dracula ”ですからね。これも、見ないとあかんな。もともと、吸血鬼自体は古くからあちこちに伝わる伝説ではあるようですが。

翻訳本(創元推理文庫)は40刷。ベストセラーなのだ。日記形式でかかれているのがユニーク。全然知らなかった、バン・ヘルシングも、マリーもルーシーも3人の女吸血鬼も、すべてこの小説からだったんですね。舞台は東欧の古城での起きるのかと思いきや、これは大半がイギリス国内で起きています。人類のために真剣に戦う者たちの話です。

一般にドラキュラ映画というと、B級スプラッターホラーか、セクシー路線に分かれると思いますが、この小説はどちらでもなく、純粋にスリル満点な小説として楽しめます。1897年ということは明治初期に書かれた本ですね。ブラム・ストーカーはアイルランドの人で、トリニティ・カレッジ(オスカー・ワイルドも)出身だそうです。
翻訳者の方は、もし生きていらっしゃったら100歳以上になるけれど、今読んでもそれほど不自然ではありません。(同じお年頃にお生まれになったハヤカワの”オペラ座の怪人”は、雰囲気があるどころじゃなく、日本語訳が古すぎてとても読めなかったが)。

面白かったのが、ドラキュラ伯爵はアッティラ(ハン族)の血をひいていると書いてあったこと。これって、ジェラルド・バトラーがムキムキマン(死語)になって演じていた役だ!実在のアッティラはアジア系で、ずんぐりむっくりでハンサムではなかったそうですが。406年~453年頃の人らしいので、日本だと古墳時代の話?

映画や本によって頭の中だけで、全世界、過去から未来まで旅が出来ますね。
さて、今夜は、クリストファーリーとピーターカッシング主演の"吸血鬼ドラキュラ”を見る予定。毎日睡眠不足。血を吸われたマリーやルーシーのようにならぬよう注意だわ。

最後に、ブラム・ストーカーの本で一番心を打たれた部分を紹介します。(ネタばれあり)

>ドラキュラ伯爵の最後の瞬間を見たミナハーカーによる手記
>”この最後の崩壊のその瞬間にさえ、伯爵の顔の上に、よもやそんなものがあるとは予想さ>れなかった平和の色が浮かんでいたということは、私の終生の喜びになるだろうと思う。”

人間は死ぬのが恐ろしくて、永遠の命を求めようとする。
しかし、その反面不死者(undead)であることも、また辛いのではないか?最後の伯爵の平和の色になんともいえない皮肉を感じた。
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by the_big_blue | 2005-04-05 14:33 | Entertainment