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本: フィオナの海

本: フィオナの海_b0021101_2324201.jpg今日は朝は8時に出社して、夜8時までタダ働き。ザービス残業をThank YOU very muchって感じです。でも、これから週末モード!実は、このトピックを書くのは3回目です。なぜか途中で画面がきえちゃったりして、書き直し。これで失敗したら、もう書くのやめるぞ!

”フィオナの海”という昔見た映画をもう一度見たくなったのです。なぜかそう思ったかというと、確かアイルランドかスコットランドの伝説を素材にした映画だったのを思い出したからです。でも、見たのは大分前なので、寂しい島、掘っ立て小屋、海から来たお嫁さん、裸の少年のイメージだけしか残っていません。(調べたところ、映画は1994年のアメリカ映画)

映画をまた見る前に、本があったので読みました。"フィオナの海”という、同じタイトルの本です。これって、子供向け?大人向け?とても大きな字でかかれていますが、装丁からすると大人向けの童話のようにも思えます。文字が海草とおなじ緑色というのが素敵です。

原題はChild of the Western Isles (Rosalie K. Fry)だそうですが、映画”フィオナの海”の原題は”The Secret Of Raon Inish”です。でも、Amazonの映画のところには、原書はSecret of the Ron Mor Skerryだと書いてあるしぃ。よくわからん!

スコットランド北西部の島に住んでいたフィオナという10才の少女が4年前にゆりかごに乗ったまま行方不明になったジェイミーという弟を探すお話です。おじいさんとおばあさんの住む島に静養の為に行くのですが、近くの以前住んでいた島で、弟らしき姿をみかけるのです。行方不明になった原因には、彼女の先祖にまつわる話が絡んできます。この先祖にまつわる話は、この地方に古くから伝わるアザラシ族(妖精の仲間)の伝説をうまく取り入れています.幻想的であたたかい家族のものがたりに仕上がっています。

アザラシ族(セルキー)は北の海に住んでいるそうです。時折毛皮を脱ぎ捨てて、人間と結婚したりするそうです。面白いのは、羽衣伝説に似た話がココにもあるんですよ(インドネシアの民話にも、羽衣伝説と同じような話がありましたよ)。土地は違っても人間って同じようなことを考えるのですね。それとも、どこからか話が伝播したのかな?
アザラシ族のお嫁さんをもらった夫が、彼女の毛皮を隠してしまうのですが、後に子供が毛皮を見つけて母親に知らせると、その母親は毛皮を着て一人海に帰ってしまうお話があるんです。面白いですね。

このおはなしの舞台は、スコットランドの北西にあるヘブリティーズ諸島のようです。”ビーナス ピーター”は、オークニー諸島が舞台。オークニー諸島とシェットランド諸島と3つあわせて Outer Islandsと呼ばれるエリアに含まれます。霧につつまれていることが多いそうです。その幻想的な雰囲気が、こういう話をつくらせるのでしょうか。いつか、いつか、行ってみたいところです。
by the_big_blue | 2005-07-08 23:23 | Entertainment