クラシック映画: 白鯨

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"白鯨” は子供の頃に見た映画。監督はジョン・ヒューストン。アンジェリカ・ヒューストンのお父さんですね。脚本のレイ・ブラッドベリ。グレゴリー・ペックが復讐心に取り憑かれたエイハブ船長役。昔見たときのほうが、船長は恐ろしかったし、白鯨も巨大で怖かった。今見ても十分に楽しめるのは確かだが、昔見たときのようなドキドキ感は薄れていた。色合いがなんとも昔の映画(あせたカラー写真のような色あい)で心地よい。

ビジュアル的観点から言うと、上出来のCGに慣らされている目には、いかにもはりぼての白鯨が海で荒れ狂っているのを見て苦笑せざるを得ない。しかし、子供の頃は、白鯨の怖さにしか目が行かなかったけど、大人になると、違うところに目が行くというメリットはるのかもしれない。白鯨はホラー映画では決してない。これは人間 vs 自然、人間 vs 神の壮大なドラマだ。実際、白鯨との戦いは後半の30分で、ほかの1時間半は、そこに至るまでの船長と世界中から集まった船員たちの生活を描く。これが結構面白い。冒険、キリスト教、いろいろな民族、船員の暮らし、宗教観、歴史、伝説、迷信が織り込まれている。原作にはもっと詳しくかかれているのかな。ちょっと気になりますね。

しかし、船長はなぜあれほどまでに白鯨を憎んだのか。憎しみが彼の人生の全てだった。神をも恐れぬ船長。神を恐れる船員、カリスマ的な船長に一目で船員たちは感化されていく。復讐のための捕鯨は許せないと固持するスターバック。しかし、船長の命令には従わなくてはならない。最後の生き残りとなるイシュマエル(ユアン・マクレガーに顔が凄く似てる)の語りで映画は進む。

映画の途中 St. Elmo's Fireが出てきてびっくり。映画は知っていたが、ほんとうは、聖エルモの火という雷雨のときに現れる放電現象のことなんですってね。

子供心に凄く面白かったという思い出を持つ映画って、大人になって見直すより昔の記憶を持っておくのとどちらがいいのだろう?やはり、小さい頃テレビで見た映画で、カークダグラスの”ユリシーズ”がある。高値取引されているようで、今はなかなか手に入らないようだけど、私の中ではめちゃんこく面白くて、インパクトの強かった映画として記憶がある。ここで”ユリシーズ”とか”メドゥーサ”という言葉を知った。米アマゾンのコメントを見ると、”これを見るより昔の思い出をそのままにしておいたほうがよい”というコメントが多い。しかし、チャンスがあればぜひ見たいと思っている。

5点満点で★★★★
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by the_big_blue | 2005-11-24 14:48 | Entertainment