試写会: かもめ食堂
2006年 02月 08日小林聡美演じるサチエの経営する食堂でのおはなしです。とにかく、この3人が上手い。それぞれの役柄の過去や状況や心情はあからさまに語られることはないのですが、観客は自分の過去や将来に重ねてみたり・・・。でも、好みは別れるかもしれない。私は主人公たちに共感できる所があって楽しめました。結構笑いあり、ちょびっとしんみりあり。勇気があれば、パーッと後先考えずに後ろのない旅にでたい。そう思ったことがある人はこの映画が好きだと思います。
みんな、肩から力が抜けてるんだよね。そこがよい。忙しくても、うまくいかなくても、不安でも、笑ってゆったり構えてる。おおらかさとでもいうのかな、それが今の私に欠けてる部分でもあるのでねせっかちな私は、すぐカリカリしちゃうのだ。
3人の女優さんたちはそれなりに年をかさねていた。みんな美人ではないけど、湧き出る個性があり綺麗だった。こういう風に年を重ねていけるなら、年をとることもそう悪くはないんじゃないか、なんて思えてきたもんね。
最後に流れる井上陽水のけだるく伸びのある声も心地よい。男たちの大和の最後で長淵が英語のフレーズで絶唱するのにどん引きしたのとは大違いでした。とにかく、これみるとシナモンロールとおにぎりが無性に食べたくなりますよ。あと、出てくる猫のチェックもお忘れなく!ツボに入る可愛さ。3月11日からシネスイッチ銀座などで公開だそうです。
5点満点で★★★★。ガッチャマンの歌に免じて大サービス!(見れば分かる)
by the_big_blue
| 2006-02-08 00:07
| Entertainment