読書:プリズンホテル 冬(浅田次郎)

b0021101_10355113.jpgベストセラーとか、有名作家(何をもって有名作家とするかだが)の小説って、余り読まない。ベストセラー!と鳴り物入りの本を読むと、全然大して面白くなかったりするんですよね。それに、単行本は高いしね(苦笑)でも、毎日の痛勤時間が長いので、本は必需品。いつもカバンに数冊入っています。でもね、同じような傾向の本とか似たような作家の本ばっかり読んでるんだなぁ。雑誌とかも読むし。浅田次郎さんの名前は、新聞広告で良く見かける名前だが、この人の本も未読。確か、”鉄道員(ぽっぽや)”という本と映画も結構話題になっていましたね。

浅田次郎の"プリズンホテル 冬”を読んでみた。シリーズものらしく、これはその第3作。シリーズの途中から読むのは嫌だなと思ったけど、文庫だったのでとりあえず借りてきた。
”ぽっぽや”がまじめそうな小説というイメージがあったので、これも生真面目なホテルマンの人間模様の話かと思って読み始めたんだけど、なんだか違う。極道さんとか、暴力作家とか、いじめられるのが好きな女とか、人を殺しちゃった医者とか、すごく渋い登山家とか、出てくる人がなんか変。まじめに書いてるんだけど、内容がすんごいぶっとんでて、ふざけてて、おかしくて、面白いのですよ!結構気に入った。おちゃらけて書いているようで、中身はけっこう心にぐさっとくるいいことを書いていたりするのです。ドフトエーフスキーの名言が出てきたり、至極まじめなところもある。”生きている”ということをこういう変な人たちの生き方を通じて描くのが凄くうまいのです。
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by the_big_blue | 2006-08-24 10:44 | Entertainment