イギリス映画: ヴェラ・ドレイク

b0021101_21212327.jpg久々に基本にもどって(?)、洋画を見ました。最近映画館にもずっと行っていない。最後に見たのは、ダニエル・クレイグの007です。

マイク・リー監督は、”秘密と嘘”、”キャリアガールズ”を見たことがあります。理想とは違ってそう甘くない現実とどう向き合って生きていくのか、そういう人間の切なさや辛さを描くのが上手い監督さんなんじゃないかと思います。この監督の"ヴェラ・ドレイクは、以前予告編で見てから見たかった映画。ただ、テーマが中絶という超重いものなので、気後れして見る機会を失っていました。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、主演女優賞受賞作品です。お墨付きですな。

2人の子持ちで、貧しいけれど、優しい旦那さんもいて、美人ではないが、優しく、気立てがよく、働き者のベラ。まるで善意の塊のような女性。家族も仲が良い。そんなベラには、秘密にしているある一つのことがあった。若い困っている娘達を助けるということ。

あるときこれが、助けた娘が病院に担ぎ込まれたことで警察の知るところとなり、彼女は裁判の結果実刑を受けることとなる。家族の受ける衝撃、そのときの家族の受け止め方。この映画では中絶の是非は明らかにしていない。ベラは、自分では一切中絶という言葉も使っていないし、報酬も得ていなかった。ただ、困っている娘を助け、もとの身体に戻す。ほかに誰もやってあげる人がいなかったから。

う~~~~、確かに罪ではあるが、かといってベラが悪いかというと白黒つけられる問題でもない。でも、善意が大きくなりすぎて、犯罪との境界線を越えてしまったとも言える。すごく、重いテーマだし、世間の不条理に胸が痛む。2時間ほどの映画だけど、引き込まれるようにしてみてしまう。主演のイメルダ・スタウントンがぴったりだ。どこかでみた顔だとおもったら”ある晴れた日に”(ブロークバックマウンテンのアン・リー監督作品)で見ていた。周りの俳優も地味ながらしっかり脇を抑えている。美男美女が全然出てこないのもイギリス映画らしくていい。決して楽しい映画ではないが、かなりの秀作だと思う。5点満点で★★★+α。

最近のイギリスの俳優さんたちは見かけも美しい人が本当に増えてきたが、私のイギリス映画のイメージって、この映画にでてくる人みたいな人たち。地味で、お世辞にも美男美女もいない。そんな映画なんだけど、
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by the_big_blue | 2007-03-24 21:30 | Entertainment