読書の秋:  ゛対話篇゛ by 金城 一紀

最近知った「金城一紀」さんの作品をいろいろ読んででます。゛GO゛とか゛SP゛の原作者さんです。゛フライ・ダディ・フライ゛を読んだときは、久々に本で泣いちゃいました。その前に泣いた本は゛東京タワー゛かな?

今回の゛対話篇゛は図書館で借りたのですが、文庫で出た事もあり(新潮文庫の新刊)、購入してしまいました。薄い本なのに、すごい詰まってるのだ。この本にも泣かされた~。

最初から韓国ドラマみたいな悲恋仕立てで予定調和的に泣かせる小説とは違うんですよ(韓国ドラマ嫌いじゃないですよ、私は)。”セカチュー”でも、”きみに読む物語”でも泣けなかった私ですが、これは泣けた。何かが違うのだけど、何が違うかわからない。すんません、そこまで理解する力が無いのですが、空気が違うのです。

金城さんの作品は読ませる力がすごいの。読んでる間は外の世界を忘れるくらいはいりこんじゃう。なんか分からないけど引き込まれる。”対話篇”は三本の中編からなります。ちょっと変わった登場人物たちが、対話を通じて不器用に生きながらも、自分の道を探そうともがき、光を見い出す話なんですが、説教くさくないし、すんなり心に入ってくるんです。共感するところが沢山あります。私も、いい年をしてまだ人生について迷っている人間。この小説を読んで、いかに自分が目先の利害に捕らわれているかが見えました。彼の小説を読んだ方ならご存知の登場人物もでてきます。

とにかく、これ読むと、暖かい涙が流れます。たった5百円でこんなすごいの買えていいのかと思います。ストーリーはネタバレすると意味が無いので書きません。いま、読み終わったばかりだけど、これは折々に読み返したい本だと思いました。

読書の秋のリストに入れてほしい一冊です。
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by the_big_blue | 2008-09-12 08:26 | Entertainment