2005年 08月 19日 ( 1 )

b0021101_15234620.jpgさすがにシリーズ4巻めともなると、読む人が減るのでしょうか?1ヶ月近く借りていたのに図書館からの催促もなく、予約もはいっていませんでした。

<あらすじ>
願いの言葉をとなえて別世界に入った女生徒ジルは行方不明のナルニアの王子を探すことを命じられ、友達のユースチスや沼人の泥足にがえもんと一緒に、北へ北へとつらい旅を重ねます。

ところで、遅くなりましたが、fine dayさんからご質問を受けておりました件でございます。"銀のいす"でいい味をかもしだしている”泥足にがえもん”は、スナフキンの手足を蛙にしたようなルックス。悲観主義者のわりに(wet blanketとか言われてる)ここぞというときは勇敢な沼人です。

* marsh-wiggles 沼人(ぬまびと)
* puddleglum 泥足にがえもん


<原書>
返却期限が迫っていたので、ぶっ飛ばし。辞書を使わないので早い早い~。筋はわかったけど、せっかくの細かい部分の面白さを味わいきれなかった。前巻の海洋冒険ものに比べると、冒険わくわく度は低し。登場人物も”泥足にがえもん”以外はちと個性不足。ユースチスとジルは似たもの同士で、人間らしいというか、アスランから使命を帯びているのに忘れてちゃったりするのよね~~。ちょっとイライラした。リリアン王子も頼りない。かといって優等生ばかりの冒険もこれまた面白くないんだけどさ (読者って勝手だ)。

<岩波版>
予想通りいろいろ読み飛ばしていた(泣)。名ばかりの英検ホルダー。瀬田さんの翻訳は古めかしいのもあるが、そこがよき味わいとなっている。ナルニア物語には非常に風景描写が多い。英語で読むとぼやけてしまうイメージが、瀬田さんだとちゃんと湧いてくる。”泥足にがえもん”なんてよくも訳したと思います。でも、初めて”にがえもん”って聞いたときはずんぐりむっくりのイメージだったのですけどね。ナルニア物語には、たった一行だけでも面白い所がチョコチョコあるのですよ。細かいユーモアがね。

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なんで、原書を読むのにだらだらしてしまったか?岩波版を読んで理由がわかりました。”銀のいす”には人を引き入れる勢いが薄いのですよ(私にはそう思えました)。これはエンターテイメントとしての感想ですけど。多分、伝えようとするメッセージは深いのではないかと思います。現実と想像についての魔女との議論は大人でも難しいと思ったぐらい。小学生が読んでどのぐらいわかるのだろうと思いながら読んでいました。でも、読みながら先の話の展開も見えちゃった。

現に同時期に別の本はしっかり読んでいました。面白ければ、何が何でも読んでしまうでしょ。火夜さんおすすめの”貴婦人と一角獣”はどっぷり耽美な世界を堪能し、一気読み。また、江戸川乱歩賞受賞作、”十三階段”は凄まじい面白さ。想像もつかない展開で、先が全く見えない。まるで 宮部みゆきの”火車”や京極夏彦が出た頃、彼の本を読み漁ったときのように、読むのをやめるのが大変なぐらい。話は飛びましたが、とにかく、初めて"ライオンと魔女"をよんだときのように、ページをめくるのがもどかしいほどの気持ちにはなりませんでした。もちろん、これは、ナルニア物語の中での比較ですからね。もちろん、楽しめますよ!

b0021101_15274798.jpgあたしも冒険したいっ!私の冒険ものの理想は映画”レイダース”。あの相手役になりたかった。”イィィンディィィィ~!”

さて、つぎは、第5巻、"馬と少年"です。
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by the_big_blue | 2005-08-19 15:27 | UK、LUSH, NARNIA